
劇団山田ジャパンが9月19日より、赤坂RED/THEATERにて『大渋滞2024』を上演する。脚本・演出を手掛ける山田能龍と、いとうあさこ、羽鳥由記らを筆頭に2008年に旗揚げされた劇団山田ジャパン。今作は2015年に上演された『大渋滞』の新バージョンで、初共演となる劇団EXILEの櫻井佑樹を迎えて上演する。
コメント
山田能龍(脚本・演出)
久しぶりにお馬鹿で明るいコメディをやりたくなり、この演目を選びました。と言っても「何も考えずに笑って下さい」という訳ではありません。思えば、20年くらい前から真綿で首を締めるように、世の様々な滞りを感じ始めた気がします。ここ数年は特に酷くて。そんな時代の気分を「車の渋滞」に例えた作品です。きっと最後は、観劇された皆さん共々、スーッと解消されるのではないでしょうか?
過去にご一緒した素敵なゲストさんに、劇団EXILEの櫻井佑樹さんを加え、価値ある舞台作品を目指して参ります。ぜひ劇場にいらして下さい。

いとうあさこ
「大渋滞」。この作品は2015年5月上演。実は山田ジャパン過去作品DVDの中で、よく見る演目の1つ。特に酔っぱらった時。なんででしょうね(笑)でも本当に好きな作品で。明るいけど、せつなくて。激しいけど、優しくて。静かな中に、強いエネルギーがあって。そして渋滞中の車一台一台の、それぞれの物語。それが9年ぶりにどう変化するのか。だって乗車メンバー、違いますから(笑)初めてご一緒する、劇団EXILE・櫻井佑樹さん。どんな物語の車に乗って、どう対峙するか、楽しみで仕方ないです。初演と同じ赤坂RED/THEATERにて、お待ちしております。

櫻井佑樹
作・演出山田能龍さんの作品に出演させて頂けてとても嬉しいです。
山田ジャパンの皆さんとは初共演でして、いとうあさこさんをはじめ、山田ジャパンの皆さんと作り上げる作品をお届けできるのがとても楽しみです。
舞台上で巻き起こる密室コメディ、劇場に来てくださった方に来て良かったと思って頂けるよう、全力で作品作りに取り組みます。
皆さん是非劇場にお越しください。お楽しみに。
あらすじ
NEXCO西日本の道路情報板に光る「渋滞23km」の文字。
とある高速道路の一区間に立ち往生する車の数々。帰省時期ではなく事故でもないが、謎の大渋滞が発生していた。理由が分からぬまま足止めを食らい、隣り合わせた面々。 あまりにも動かない状況下に痺れを切らし、一同はコミュニケーションを取りだす。偶然にも現代人が敬遠しがちな「知らない人との触れ合い」がそこに生まれたのだ。
お互いの人となりを知った一同が「人の温かみ…悪くないな」と謎の仲間意識で悦に入った頃、物々しい白バイ隊が路側帯を通ってやってくる。どうやらこれより数キロ前のエリアで、大物政治家がナイフで滅多刺しにされ殺害されたらしい。つまりこの渋滞は、絶対に逃せない実行犯を炙り出すため、ゲートを敷いて敢えて起こさせていたのだ。
お互いを庇い合ったり、逆にタレコミをしてみたり、人間のおかしみが炸裂していく中、とあるできごとを機にいよいよ犯人が明らかになる。誰もが予想しなかった、最も意外なその人物とは。
2024年9月19日(木)〜9月29日(日)
東京/赤坂RED/THEATER
脚本・演出:山田能龍
出演:いとうあさこ 櫻井佑樹 清水麻璃亜 森一弥 松田大輔 二葉勇 二葉要