「田名網敬一 記憶の冒険」MoMA、シカゴ美術館にも所蔵される創作活動を知る回顧展

デザインと美術の分野で国際的に高い評価を得ている田名網敬一の初となる大規模回顧展《田名網敬一 記憶の冒険》が国立新美術館で開かれている。

©Keiichi Tanaami / Courtesy of NANZUKA
©Keiichi Tanaami / Courtesy of NANZUKA

MoMAやシカゴ美術館、M+(香港)にも作品が所蔵され、国内外のファッションブランドやミュージシャンとのコラボレーションも増加するなど、近年特に再評価が進む田名網敬一。1957年に日宣美展で特選を受賞して以降、デザインと美術、両方の分野で活躍を続けてきた。その多様な側面を捉えながら、今なぜ田名網の作品が見直され注目されているのか、その真相に迫る大回顧展だ。

《田名網敬一 記憶の冒険》国立新美術館 2024年 展示風景 撮影:山本倫子
©Keiichi Tanaami / Courtesy of NANZUKA

田名網は幼少期に経験した戦争の記憶とその後に触れたアメリカ大衆文化からの影響が色濃く反映された、色彩鮮やかな作品で知られている。当時の資料を含めて田名網が手掛けた膨大な作品を紹介することで、これまで包括的に捉えられることがなかった、その60年以上におよぶ活動を「記憶」というテーマのもとに改めて紐解いていく。

Keiichi Tanaami: Adventures in Memory
田名網敬一 記憶の冒険

2024年8月7日(水) ~ 2024年11月11日(月) 休館日:毎週火曜日
国立新美術館 企画展示室1E

「田名網敬一 記憶の冒険」
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