吉田修一が歌舞伎の世界に挑んだ芸道小説『国宝』(上下巻/朝日文庫/2021年9月刊)の重版が決定した。初出は2017年から18年にかけての朝日新聞の連載で、芸術選奨文部科学大臣賞・中央公論文芸賞をダブル受賞した芸道小説。

任侠の家に生まれながらも上方歌舞伎の大名跡の一門に入り、芸の道に青春を捧げた名もなき少年が、その頂点へと登りつめ、命を賭して国の宝となるまでを描く壮大な物語。2025年に公開予定の吉沢亮主演の映画化も注目を集めており、重版は映画化の新帯が巻かれている。
あらすじ
極道と梨園。生い立ちも才能も違う若き二人の役者が、芸の道に青春を捧げていく。そして、芝居だけに生きてきた男たちは、命を賭してなお、見果てぬ夢を追い求め……。芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞をW受賞、作家生活20周年の節目を飾る芸道小説の金字塔。
『国宝』上・下
著者:吉田修一
レーベル:朝日文庫(朝日新聞出版 刊)
ISBN:上978-4-02-265008-5/下978-4-02-265009-2