『悪人』『横道世之介』など数々ンベストセラー作品を生み出してきた作家、吉田修一の新連載小説『罪名、一万年愛す』が4月1日から産経新聞でスタートする。長崎県にある風光明媚な孤島を舞台にしたミステリータッチの小説。吉田にとっては8回目の新聞連載小説となり、毎日掲載される。

小説の舞台は長崎県北西部に浮かぶ群島、九十九島。そのうちの一つ、戦後デパート王として財を築いた富豪が所有する孤島で、物語が繰り広げられる。富豪の米寿を祝うために島に集まった裕福な一族と、ある依頼を受けた私立探偵や迷宮入りした事件の真相を探る元刑事らの姿が交錯し、物語は予想もしない展開に。主な舞台となる長崎県は吉田の出身地でもある。挿絵は画家の大前純史氏が担当する。
吉田修一 コメント
「読者の反響が大きい新聞連載は作家としての喜びを感じられる場。今までの作品とは違う文体や手法に挑戦して、最終的には大きな人間愛について描きたい。『この話はどこへ行き着くのだろう?』と想像しながら、一日一日、楽しんで読んでいただけたらうれしいです」
